ホームレスバー

土曜日、高校の友人と五日市へぶらり旅。
そこでレンタサイクルを借りました。
都内とは思えない田舎な感じに道中楽しく、帰ってきたらもう営業時間の30分オーバー!
おじちゃんに怒られるかと思いきや、電車来るまで珈琲をごちそうしていただき、お話できました。
公務員から脱サラ(というのか)して、レンタサイクル屋になったそうで、奥さんが社長。おもしろくて温かい時間でした。


夜はその友と、友のお友達と、一緒にホームレスバーに行きました。
朝日新聞に載っていた記事をみて、おもしろそうだったので。

普段無職フェスという若者の就職支援をしている団体の方が主催した、下北の小さなバーを貸し切った一夜限りのイベントです。
現職(笑)のホームレスの方を囲んで、お話することができます。
まったく関わったことがない私。
初めて直接、お話を聞きました。

どこで食べるか、働くか。 ものすごい情報網が出来てる!
ああ、私なんかが考えてるよりずっと、「生活」をしているのだ。
と気づかされました。

一番意外だったのが、生活保護をなぜ受けないかとの質問の答え。

……「不正受給者と一緒にされたくないから。」

そして、今一番欲しいものは何ですか?家でも金でもなく……

……「携帯」

仕事が受けやすくなるからだそうです。


バーはとても混んでいて、20代30代の若者が中心でした。
ホームレスの方にどんどん質問していて、みんな熱くまじめ。
下北独特の青春ぽいゆるさのある情熱。
そんな雰囲気が漂っていました。
きっとこういう人たちが、これからの価値観とか時代とかをじわじわと変えていくんだろうなぁ。


おんなじ東京に生きているのに、私とは全然違う生き方をしている人たちがいる。
でも、おんなじ感覚がある。
その面白さを感じた一日でした。