衝撃的な小さな会話

週末、仲の良い友のおうちにおよばれしました。
彼女も新婚で、旦那さんと一緒に私たちの結婚式の余興にも出ていただいた子です。
のんびりしていると彼女の旦那さんが帰宅。
「イギリスに行くんだって?」
「はい!」
ビートルズの横断歩道で写真撮ってきてよ」
「そうですね!」
そこで、イギリスの観光名所をグーグルアースで調べ始めた旦那さん。
「なにがあったっけー」
「時計塔のビッグ・ベンとか……」

あれ?
ほかに何があったっけ???

ハリーポッターとか、ピーターラビットとか、食事がおいしくないとか……あれ?
観光名所何が有名だったっけ???
意外とイギリスについて知らないもんだなぁ……。
これからいろいろ調べてみようかなぁ。


さて、おうちに帰り、上機嫌でその話をうちの旦那さんに話していると、
「自分がイギリスについて良く知っていると思ったらそれは間違いだと思う」
との返事。
そんなつもりで言ったわけじゃないのに!
「何のつもりで調べるの?イギリス行って、そこに連れて行ってって言っても、留学で忙しくて無理かも」
なんていうので、ちょっとムッとして、
「気楽に会話しただけなのに、そこまで先回りして言われるんだったらもう会話しない!」
なんて言ってしまいました。

なんだか、気持ちが疲れてる。
寝ても食べても、心がずーっと走っているみたいに疲れてる。
すれ違いとはこういうものか。。

寝る前、改めて二人でゆっくり話し、分かりました。
ひとつ、旦那さんは焦りと、不安があって、うらやましかったそうです。休日を楽しく遊んでいる妻。一方いよいよ出願に向け、文書直したりしなきゃいけない自分。もし入れても、イギリスの留学は一年なのでまとまった休みもなく忙しいようで、不安な自分。
そんなときに、私が「観光地知らないから、色々調べよう♪」なんて言ったので、「遊びにいくことしか考えてない」って引っかかったそうです。

もうひとつ。
上の話を聞いて、あ、私、逆に遊びに行くことを全く考えてなかった!と思いました。

留学先のこと、家のこと、自分の語学学校のこと、生活のこと、ビザのこと、それらは考えを巡らせてはいたけれど、るるぶを見るとかネットで検索するとか、おまけにグーグルアースで見てみようなんて、これっぽっちも思ってなかった!
田舎じゃロンドンに行きにくいなぁなんて思っていたくらいで、ロンドンにどんなものがあるのかも、全然調べてなかったのです。
遊ぶつもりがまったくなかった私自身に、衝撃でした。

やっぱり、じっくり話さないと、見えてこないですね。相手の気持ちも、自分の気持ちも。
心を走らせ続けなければならない旦那さんの横で、私は何が出来るだろう……。
二人でイギリス行って、向こうでもきっと旦那さんは忙しい。
私も、一緒に走らなければならない気がします。
同じではないし、レベルも全然違うけど、私も学校に通い、少しでも気持ちをわかってあげられるようにしたいなぁ。
あと、半年と、それから一年。大丈夫でしょうか。