ぼや騒ぎ

先日のこと、仕事から帰り夕飯も食べ終わり、シャワーをしたいと思いつつぐずぐずとブログを書いていたそんな折……(旦那さんは勉強のため図書館に行っていました。)

ん?なにか匂うぞ???

とはいえたまに一括管理されている暖房が匂うときがあるのでそんなに気にしていませんでした。
換気のために窓を開けたのですが、匂いは強くなるばかり。明らかに料理ではない何かの燃えるような匂い。

廊下を覗いてみるもなにもなし。


しばらくして火災報知器がなり、あらためてあたりを見回すとうっすら煙い!!


これはやばいと慌てて財布の入ったいつものかばんとパスポートを持ち、スリッパから靴に履きかえ、コートを引っつかみ、廊下に出ました。

おお!廊下もさっきと違って煙い!!

ご近所さんも次々出てきてみんなで非常階段を急ぎ足(エレベーターはこんなとき使えません)。

寮の出口には出てきた人が吹き溜まりのようにたまっていました。

ただ、うちの寮、問題なのは火災報知器に慣れてしまっているということ……。
良く鳴るんです……。簡単な誤作動とか。
週に一回点検で鳴らしているし。
そのたびに避難しているので、煙を知らない人たちは入り口や外からではまったく火の様子が分からないので、「またか」という危機感の無さがただよっているのです……。Tシャツやパジャマのままの人もいれば、若者達はボール投げして遊んでるし……。

そんな中私はしまった携帯忘れたと後悔しつつ、中国から来た友人に会い煙について話し、その後帰ってきた旦那さんと合流しました。

外からの様子がまったく見えない上に寒かったので、旦那さんの夕飯がてら一時間ばかりしばらく出て帰ってくると、もう事態は収まっていました。

が、帰ってくると部屋がススだらけ……。食器も全て洗いなおし。まぁ、それくらいですんで良かった……。電子機器も無事でした。


生活していると、日本人が地震を恐れるように、イギリスは火事をかなり恐れているなーと思うことが多々あります。
たとえば、友人宅も含め、ほとんどのフラットの廊下は二重扉でぴっちり閉まるようになっており、延焼させないという意思が感じられます。
室内での喫煙はたとえパブでも全面禁煙だし、いたるところのドアに「Fire Door Keep Shut」の文字が見えます。

ロンドンでは1666年、ロンドン大火というのがあって壊滅状態になったことがあったらしいのです(たしかパン屋からの火だったそうです。)
そこからロンドンの家々は木造住宅からレンガや石造りになったそう。
セント・ポール大聖堂も焼かれ、最建築。火の見やぐらとして「モニュメント」という名前の塔が立てられ(今はただのモニュメントになっていて、中、ひたすら登れます。景色がいいです。)、毎日火事はないか交代でチェックしていたそうです。

IELTS試験の題材や、絵画など、いろんな場所で「こんなに恐ろしかったロンドン大火(The Great Fire of London)!!」の話に出会うので、よっぽどトラウマになっているのだろうなと思います。


したの階からの出火は間違いないのですが、原因はいまだ不明……問い合わせ中ですが。今回で、私もちょっと反省しました。

1.変な匂いにもっと敏感になり、周りに聞くなり逃げるなり、もっと早めに行動に移すこと。間違っても「ま、いっか、シャワーしようかなぁ」なんてのんびり構えないこと(笑)

2.携帯は持って出る!逃げるときの持ち物としては、『貴重品』、『携帯』、『パスポート』、あと『旅行保険の書類』をもって出たほうがいいのかと思いました。

3.どこから出火なのか、そもそも出火なのかどんな状況なのか、分からないもんだ。
学校の避難訓練のように「給食室から火が出ました」とか言ってくれないので、どっち方向に逃げればいいのか分からない。窓はほどんど開かないので、顔出して覗き込むわけにもいかないし……。あと、窓は閉めて出るべきでした。

ハンカチで口元押さえて、姿勢を低くしてなんて、さっぱり頭に無かったな逃げるとき……。
ただ、誤報続きのせいで逃げるのはかなり迅速になりました(笑)

しかし火事は怖いですね。私も気をつけなければ。