中東、ヨルダンの旅

先週までに、怒涛のように月末までの仕事を片付け、行ってきました、ヨルダン。

なぜにヨルダン?
大丈夫なのヨルダンの治安?
というかヨルダンってどこ?

という質問にこたえると、

友人の(夫の親友であり、留学中かなりお世話になったヨルダン人カップルの)結婚式に出席するべく夫婦で行ってまいりました。
ヨルダンとは中東であり8割砂漠の国で、サウジアラビア、シリア、イラクと国境を接する……王様がいて軍隊が強いためか、……治安はよい国です。

難民は数万単位で流れてきているそうですが、貧困に苦しむ人やストリートチルドレンやもの売りを見かけることはなかったです。ベドウィンという遊牧民の人たちは、たくさんいてあちこちでテントがあり、羊や山羊やラクダとともに生活しているようでした。


インディージョーンズの舞台となったペトラ遺跡死海が有名です。
せっかくなので式の前に観光。


アラブの国、砂漠の国、突然ある遺跡、世界の果てまで行ってQでみたような光景が広がり、信号のない道をラクダが横切る国でした。


ぺトラ遺跡は岩と岩の間を歩いていくと、突然ドーンと遺跡がお目見えします。その奥にもローマ時代のコロッセウムや、巨大な神殿に圧倒。


ワディラムは砂漠です。岩がにょきにょきとそびえたっていました。

砂漠の中で、見る空は、今まで見たことのない迫ってくるような星空でした。


死海は、ホントに浮きました!!面白い!!けれど、興味半分で、水に口をつけてみたところ、うええええええというほどしょっぱかったです。唇ひりひり……(笑)。


食事もメザという前菜が食べきれないくらい出て、お肉もおいしく、辛くなく、口に合い、調子に乗って食べていたら3日目からずっと腹痛と戦う羽目になりました……。

それでも観光はしっかりする死海にも入るという私……。



でもここまではまだまだ観光地としてのヨルダンしか私たちは知らなかったのです。
ヨルダン最大の都市アンマンに到着した日であり、結婚式2日前、友人が「叔父が親戚集めてホームパーティーを開くから、一緒に行こうよ。」
と誘ってくれ、1年ぶりに友人と再会し、パーティーに行くことにしました。

と、ついたおじさんの家は、豪邸……。

庭でのパーティーに親戚100人くらい……。
好きに飲んでくれと、指さす先にバーカウンター(バーテンダー付)。
きれいに刈り込まれた庭の周りには本物の炎がメラメラ。
DJのいるノリノリのスペースで、若い人はおろか杖ついたおじいちゃんまで踊りに入る(各自踊りたいときに踊るという感じ)。

ジェームズボンドがいるんじゃないかと思うような、絵にかいたアラブの豪邸のパーティーでした。
トイレから戻ってきた旦那さんが「トイレが広い!」と大興奮(笑)。
実際6畳くらいある部屋……洗面所別。トイレに住めると話題になりました。

うたげは深夜一時まで続き、新郎父からショットを勧められ……。他の海外から来た新婦の友人達と、連帯感を感じて話し、その後新郎である友人の車でホテルまで送ってもらいました。
さっきまで飲んでたよね……飲酒運転じゃ……。きくと、「今日はそんなに飲んでない」という彼。普段でもちょっと怖い道路事情なのに……。ヨルダンではまだまだ甘いようです……。



そして、結婚式当日。
新婦のいとこという方にホテルまで迎えに来てもらい、まずは新婦の自宅へ。
新婦は家でウェディングドレスに着替えて、みんな続々とお祝いを述べて写真を撮り、その後アラブの民族衣装を着た楽隊がお迎えにやってきて、新郎の待つ教会へ向かいます。

私たちも新婦友人の女の子の車に乗せてもらい、教会へ。200人くらい。
受付もなく、ぞろぞろと教会に入り座って待っていると花嫁登場。
神父さんが何か言ったり、聖歌を歌ったりするのですが、ヨルダン語(アラビア語)なので何を言ってるのかさっぱりわからずでした。

終了後、披露宴まで2時間ぐらいあるため、一度海外組の新婦友人が泊まっている家に車で送ってもらいお邪魔してのんびりして、車でまた披露宴会場まで迎えに来てもらうことに。


ところが時間になっても迎えが来なくて、不安になる海外友人組の私たち。
新婦友人の連絡先もわからず……。
30分過ぎ……タクシーを拾うか、迎えに来てくれるはずの新婦友人を待つか……
50分過ぎくらいでようやく新婦友人の車が到着、乗り込みました。


披露宴会場は、ゴルフクラブという山(と言っても木は生えてない)の上にある屋外のパーティー会場。
遅れて行ってもまだ全然始まっておらずでした。
新郎新婦が楽隊とともに入場してきました。
踊り、独特のお祝いの雄叫びがみんなから聞こえてきて、囲まれながら中央のステージへ。そして、踊る!
踊りながらみんなを誘い、みんなで踊る!
途中夕飯が用意され、ビュッフェスタイルで取りに行ったり、踊ってる途中にウエディングケーキがでて、あっという間にカットしたりしましたが、あとはほぼ踊り!
アラビアンナイトみたいな曲から、クラブミュージックまで。
叔父さんも叔母さんも子どもたちも若者も、新婦両親も新郎両親も、みんなで踊る!

受付も、祝辞も新婦の手紙も、新郎挨拶も、余興も、ファーストバイトも、なにもなく、5時間ぐらいまで踊り続け、各々食べて飲んで踊って満足したら個人的に挨拶をして帰っていく感じでした。

ご祝儀どうしようと悩んでいましたが、それどころか新郎新婦が踊り続けているのでプレゼント渡す暇さえなく、折をみて踊っている二人に渡しに行きました。
ウェディングドレスで5時間踊り続ける新婦。すごい。

結局、夜中の3時にお開きになり、新婦友人が車で迷いながらもホテルまで送ってくれました。
友人なのに、初めて会った人なのに、嫌な顔一つせず当たり前さ!と、車で送ってくれた友人たちのやさしさに感動しました。


ホテルに帰って来てから、夫と話したことといえば、
「いやー……すごかった」
でした。

面白いとか感動したとかいいとか悪いとかをもう超えてただただ圧倒され……


いやー……すごかった